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Interview 01
伊藤淳
物流・サプライチェーン領域 事業開発責任者

その会社が勝ち続けるところまで、
変えていきたい。

ブランドの立ち上げ、組織の立て直し、起業、大手EC事業部の構造改革、そしてSaaS企業での事業計画とAIオペレーションの開発。一貫してやってきたのは、戦略を仕組みに落として、利益が出続ける状態をつくることでした。2026年6月、AXRへ。担当は、物流・サプライチェーンという産業のAI変革そのものです。一社ずつ変えてきた人間が、なぜ産業ごと動かす側に回ったのかを聞きました。

伊藤淳
Q. 数ある選択肢の中で、AXRへの参画を決めた理由を教えてください。

これまでずっと、一社の中で改革をしてきました。アパレルのD2Cでは、急拡大したあとの収益構造を立て直すために、管理会計を入れてサプライチェーンを組み替えました。自分で会社を立ち上げた時期を挟んで、大手EC事業部では利益構造そのものをつくり直し、直近のSaaS企業では事業計画とAIを使ったオペレーションの開発を担当していました。やってきたことは違っても、範囲はいつも一社の中でした。

ただ、サプライチェーンの課題は一社では閉じません。会社が変わっても、驚くほど同じ構造の問題が出てくる。それを外側から、複数社に対して同時に解きにいけるポジションが、AXRにはありました。自分が中でやっていたことを、産業のスケールでやり直せる。そこが一番の決め手です。

もう一つはAIです。私自身、前職でもAIを使った仕組みづくりはしていました。ただ、会社全体がAIを前提に設計されている場所は、他に見つかりませんでした。ここでは、事業をつくることとAIを使い倒すことが、同じ一つの仕事になります。

Q. 実際に中に入って感じる、AXRならではの強みは何ですか?

少人数のチームで、AIをフル活用しながら、大手企業やサプライチェーン全体を相手に事業を動かせていること自体です。本来なら何人もかけて臨む相手に、AIを“チーム”にすることで対等に向き合える。人の数ではなく、AIの使い方で勝負できる実感があります。少人数で回す設計自体は、起業していた頃から続けてきたやり方です。ただ、それが会社の設計として最初から組み込まれている場所は、ここが初めてでした。

それを支えているのが、「会社のOSとマインドそのものがAI前提」という設計です。AI利用に慎重な会社が多い中で、AXRは全体が「まずAIで、思い切りやってみろ」という前提で設計されている。

職場の空気を一言でいえば「スピード」。打ち合わせで出たアイデアが翌日には形になっている、そんな日常です。待ち時間のなさは、事業をやってきた人間にはとても心地よい環境です。

Q. 現在の仕事内容と、任されている範囲を教えてください。

物流・サプライチェーンという一つの産業に絞って、AIによる変革の“勝ちパターン”を事業としてつくる仕事です。役割の型でいえば事業開発。個別の案件を営業として取りにいくのではなく、“何を・誰に・どの課題に対して売るのか”という売り物の定義から、戦略、ロードマップ、必要な人や予算の設計までを一気通貫で描く、経営企画に近いポジションです。実行のフェーズでは営業の強いメンバーと組み、上流の設計とプリセールスを私が受け持って、一緒に取りにいきます。

この領域は、自分の経験が一番効く場所だと思っています。アパレルのD2Cにいた頃、サプライチェーンの構造を組み替えて、収益構造が変わるところまでやりました。そのとき自分が欲しかったものを、いまは外から提供する側にいます。

正直、入社前は「まず営業として実績を積んでから、徐々に領域を広げていく」イメージでした。実際には入社して間もなく、物流・サプライチェーンという一つの領域を丸ごと任せてもらえるようになりました。

Q. 前例のない領域で事例をつくる面白さと、難しさは?

面白いのは、「自分自身のAIの使い方が、そのままお客様への提案の実証になっている」ことです。事業づくりで実践しているAI活用——調査も、提案設計も、戦略の詰めも、AIと一緒に高速で回すやり方——は、そのままお客様に届けるAI業務改革の生きたデモになる。自分たちが先に体現しているからこそ、提案に説得力が出ると感じています。

難しいのは、前例がないぶん、正解を自分で決めなければいけないことです。他社の事例をなぞることができない。どこから手を付けるとどう効くのかを、一から組み立てることになります。ここが一番頭を使うところで、同時に一番面白いところでもあります。

Q. AXRに入ってから、自分が一番変わったと感じる点は?

「会社のOSとマインドそのものがAI前提」という環境に入って、元々使っていたつもりのAIの天井が一気に外れました。「使える」から「使い倒して仕組みにする」へ一段上がった感覚です。この変化が自分の中だけで終わらず、AXRのやり方がお客様から業界全体へ広がったとき、サプライチェーンの景色は変わると思っています。人手が足りずに回らなかった現場が回り、一社の努力で埋めていた穴が、産業として埋まります。そこまで行って初めて、社会の側が変わったと言えるのだと思います。

Q. AXRで働くうえで大切にしていることは?

一番大切にしているのは「愛」です。AXRの社名のAには、AIと同時に“愛”の意味が込められている。AIで効率化が進むほど、逆説的に人の温度——お客様を本気で勝たせたいか、仲間を大事にできるか——が効いてくる。会社としてそれを一番感じるのは、お客様に出す前に、必ず自分たちで使い倒してから出すところです。自分たちに効いていないものは売りません。数字はその積み重ねの結果で、お客様からの期待の表れだと思っています。技術の根っこに愛があるか。そこは自分でも大事にしたいところです。

Q. これからAXRで実現したいこと、描いているキャリアの広がりは?

実現したいのは、物流・サプライチェーンという業界そのものを勝たせる“構造”をつくることです。ありがたいことに、すでに大手企業やサプライチェーン関連企業との取り組みが数多くある。そこで蓄積した業界知見をさらに深め、一社ごとの成功にとどめず、業界全体のAI変革が回り続ける仕組みにしていきたい。任された領域を、点ではなく面で伸ばすのが目標です。

動かしたいのは「industry(産業)」です。物流・サプライチェーンは、日本の生産性を左右する基幹産業。“1社から始める”というより、業界の只中で知見を深めながら、産業全体のAI変革を前に進められる立場にいます。この産業が変われば、その先の日本の生産性にも必ず波及する——そう信じています。

Q. これからAXRに来る人へ。どんな人と一緒に働きたいですか?

答えのない状態を、面白いと思える人ですね。私が担当している領域も、型がまだ固まりきっていません。何をどう売るかから自分で描いて、周りを巻き込んで進めていく。そういう動き方が性に合う人には、かなり面白い場所だと思います。

もう一つは、AIを「便利な道具」ではなく「自分のチーム」として扱える人。使い方次第で、一人が動かせる量は本当に変わります。そこに面白さを感じられる方と、一緒に産業を動かしたいです。